障碍者の雇用についてちょっとずつ考えるよについてのcomment

この問題に関しては、僕も関心があります。
少し身内の事を言えば母が障碍者でもあります。と言ってもほぼ健常者と変わらず、小児麻痺で左腕が上にあげることができない程度ですが、一級だったと思います。と言っても、それがどの程度のものか、まだよく知らないのですが。
ただ、再雇用という点に関してはすごく難しいようでして、現下は遺族年金で生活しています。

それでこの手の問題を考えるに際しては、ヤマト運輸小倉昌男氏の見解を現状では指針としています。
詰まる処でいえば、障害者だから保護をするというのではなくして、事業化して市場競争に委ねるという事でした。(政府のヒアリングに際しては、今後どうなるかは分からないとしていますが)。
あくまでも私個人の考えですが、財産上の不公平というものは現実に存在するのであって、それならば身体上の不公平もそれと同値なのではないか。人間は、自らの枷や軛があっても、どう生きるかが全てだと思います。個人的にはそう考えないと、僕個人がやっていけないのですが(苦笑)。
ただ、最近、確か岩手県だったと思いますが、クリーニングを営む会社の賃金の未払いという事件があったように、障碍者が社会的弱者という事も事実であって、そうした場合の法的な素地を現実的に整える事は難しい。(確か、この会社の経営難を理由にしての賃金の未払いだったと思います)。そもそも健常者とはいえ労働法を守っているかと言われればそうでもない会社がある事も事実ですし、それは不況だから法を遵守する意識に乏しくなる事も一つの現実です。

ですから、基本的には二つのアプローチを考えていて、一つは小倉昌男氏のように、障害者とその支援者で事業化してしまう。こなせる仕事に限界はあるでしょうけれど、それは健常者も同じ事ですし、その限定する枠が違うだけだと思います。
もう一つは、段階的に、不況を緩和して、次に法的な意識を持たせた上で、雇用する。
もう一つ付け加えるならば、ワークライフバランスが単なる掛け声でなければ、働き方の多様性を持たせる事は企業にとっても意味のあることであり、そこに障碍者を含める事はできないのかな、と。